<春> 肝のトラブルについて
肝臓は春に活発に働きます。
中医学でいう「肝」は肝臓の働きだけではなく、
目、神経、筋肉、爪などを包括的に関連していて、
血液を解毒、分解するとともに、血液をたくわえる働きがあります。

春になると、
身体がだるく感じがしたり、目のトラブル、
イライラしたり感情が不安定になる。
または全くやる気が起こらない。
こんな症状があるかたは、肝が疲れているかもしれません。
<肝の疲労度チェック>
⬜︎目の乾燥、かすみ目、疲れ目がある
⬜︎肩こりやこむら返りがよくおこる
⬜︎頭痛がある
⬜︎ PMS、生理不順・生理痛などのトラブルがある
⬜︎爪が白っぽい、もろい
⬜︎便秘や下痢を繰り返す
⬜︎イライラしたり、泣いたり感情が高ぶりやすい
●目のトラブル
肝臓のトラブルで症状が出やすい器官が「目」です。
目は最も新鮮な血液を必要としている器官なので、
血液の汚れや滞りがあると目に症状が出やすくなります。
●肩こり
血液の滞ることで「張り」を感じることがあります。
食後にお腹が張ったり、生理の時の胸や下腹部の張り、
肩や首の凝りも、肝の造血機能の弱りからくるもの。
●爪はのトラブル
爪は筋のあまりと言われているので、
肝臓の働きが低下すると、縦や横の線、爪が欠けるなどの
トラブルが出ます。
●便秘や下痢を繰り返す
肝は脾(胃腸)と相剋関係にあります。
肝の緊張が続くと胃腸の働きを抑制し、
食欲が乱れて便秘と下痢を繰り返します。
●イライラやストレス
血液が汚れると、脳の血流も滞り、「怒り」が出やすくなります。
生理前のイライラも肝の弱りから。

<肝の食養>
肝が疲れると酸味を欲します。
酸には、分解という働きがあるので、
身体の中の毒素をデトックスするためには酸はもってこいの食材。
梅酢や梅干し、味噌、醤油などの自然な酸味を摂りましょう。
胃腸の働きも高めてくれるのでオススメです。
※酸を摂り過ぎると筋肉を溶かしてしまうので
果物の酸味やクエン酸、炭酸などは控えた方が良いでしょう。
また、血液を増やすことも重要なポイント。
人参やパセリ、ほうれん草、ブロッコリー、あさり、しじみなどは
血液を増やす食材になります。

<生活習慣>
肝臓が回復して、血液が再生されるのは寝ている時。
夜12時までには布団に入ることを心がけましょう。
春は新しいことが始まったりと、忙しくなりがち。
そんな時こそ、しっかりと休息をとって身体も心も休めましょう。
疲れていると、些細なことでイライラしてしまいがち。
無理はせず、ゆっくりと丁寧に過ごす意識を持ちましょう♡